IF関数と絶対参照とオートフィルでやる大量計算の方法を紹介!超早くてすごい人になろう

IF絶対オートフィル

この記事ではすごいエクセルの表計算方法をお伝えします

ですので、少しだけ難しい内容になるので心してください

記事を読む前に

エクセルの基本テクニックを知っている前提の記事です。以下についてわからない点は関連記事で事前に勉強しておくことをおすすめします。
  • IF関数
  • 絶対参照
  • オートフィル

まずは配布資料をダウンロードしよう

それでは実際にエクセルを触りながら実戦形式で勉強していきましょう!

配布資料のエクセルファイルの中身はこんな感じになっています。このデータセット、本サイトではよく使っているので使ったことある人は読み飛ばしてOKです!

if-zettai-autofill.xlsx の変数
if-zettai-autofill.xlsx の変数

8種類の変数と60人分のデータ(標本数)からできています。これを使っていろいろな基本統計量を計算していきます。

名義尺度順序尺度間隔・比例尺度によって計算できる基本統計量が異なるので注意してください!(青色になっている文字はクリックすると説明がポップアップします)

IF関数・絶対参照・オートフィルのおさらい

ここもよくわかっていれば読み飛ばしてください。

IF関数・絶対参照・オートフィル

では、本題に入る前に軽くおさらいしておきましょう。

IF関数は、もしもの関数です。「もし~(=条件式)だったら〇〇(=正しいとき)、違ったら××(間違っているとき)」という関数ですね!条件式の部分に例えば「セル範囲 = 0」と入力すれば、選択したセル範囲が0かどうかで処理を分けることができます。

絶対参照の復習

絶対参照は、セルをコピーしたりオートフィルしたりするときに、参照範囲が移動しなくするようにする方法です。セル番地に$マークが入ることで、絶対参照、絶対行参照、絶対列参照を指定することができます。例えば「A1」のセルの場合、絶対参照「$A$1」、絶対行参照「A$1」、絶対列参照「$A1」というように、$マークが左につくと固定されます。

オートフィルの復習

オートフィルは、セルの内容やセルの数式を一気にコピーする方法です。絶対参照をしていない場合、コピーで動いた分だけ、参照範囲も移動します。この仕組みをしっかり頭で理解できていると、効率的な大量計算ができるようになります。

IF絶対オートフィルでやれること

それでは本題に入りましょう!今からやるのは普通レベルを超えたスゴ技ですので、まずは普通の関数ではできないことを見ていきましょう。

普通の関数では、できないこと

例えば平均値を計算するAVERAGE関数です。何も考えずに平均を出すなら問題ないんですが、統計解析をしているとこんなシーンに出くわします。

男性と女性でそれぞれ平均値を出したいんだけど、データは男性も女性も入り乱れていて、計算できない。なんてことが起きます。ようするに特定の条件に一致するセルのみ計算対象にすることが普通の関数ではできないんですね。一応、平均値や合計には関数が用意されていますが、中央値や標準偏差などにはありません。

でも統計解析ではこんなことしたい

でも統計解析ではこんなことしたいんです。1つの解決策として、データセットを並び替えれば、データがまとまるので範囲選択でなんとかすることができますが、めんどくさいですね。

そんな時、関数にIF関数を組み込めば解決します!普通の関数で条件が指定できないのであれば、組み込んだIF関数で条件を指定するということになります。これにより、条件を指定して平均値や標準偏差を計算することができるようになります。

IF関数の組み込み方を理解しよう

まずは数式の完成形を見てみましょう。

数式の完成形

ポイントは2つです。数式全体が{ }で囲まれていること、関数の中にIF関数がいることです。例は平均のAVERAGE関数ですが、SUMやMEDIAN、STDEVなどでも同じようにできます。では、まずは目で見てお勉強していきましょう。

埋め込んだIF関数について 概要

それでは、埋め込んだIF関数の部分だけピックアップしてみていきましょう。IF関数の中身は条件式、計算範囲、空白記号の順番になっています。

また、この例では黄色の部分の性別=0の場合のみ、ピンクの部分の身長を平均したい場合です。なので、IF関数の条件式の部分には性別の範囲に対する条件、条件式が正しいときは平均したいのでその計算範囲、間違っているときは空白(つまり何もしない)という意味になっています。

埋め込んだIF関数について 詳細

図にまとめるとこんな感じになります。なんとなーくわかりました?実際に手を動かしながら後で確認しましょうね!

つづいては謎の { }についてです。

式の確定の方法が特殊

通常、数式の入力が終わるとEnterキーで確定しますが、ちょっとだけ式の確定方法が特殊です。超重要です。数式の確定はShift+Ctrl+Enterキーになります。そうすると{}で囲まれます。

すでに{}で囲まれた数式でも、入力カーソルを入れてEnterキーを押すと{}が解除されるので気を付けてください。毎回、確定はShift+Ctrl+Enterキーです。これが一番ミスしやすいので注意が必要です。

{}に興味がある人は、「配列数式」で検索してみてください。こんな技術がエクセルにあるんですね~すごい!

それでは実際に手を動かしてやってみましょう!3つ練習があって、1つめは普通の関数の使い方です。2つめ3つめが今回の条件付きの基本統計量の計算練習になります。

やってみよう

ちょっと難しいけどがんばってやってみましょう!
  • ピンク吹き出し:手順
  • 灰色吹き出し:ヒント
  • 右側の表:答え

実はここまでは練習に過ぎなかった…

さて、残念なお知らせです。実はこれ、まだ続きがあるんですね…そしてその続きこそがどうしてもみなさんに伝授したい秘伝のエクセル統計解析なんです。

もちろん、今回お伝えした内容ですら使いこなせば、もう何倍にも解析速度が上がること間違いなしで、一般人からしたら超すごい人なんですが、あと1歩だけ踏み込むと、神になれます(神にはなれませんが…)。

基本統計量を出すよりも…

エクセルでは単純な関数1つで平均値の差の検定手法(対応のあるt検定、スチューデントのt検定)を行うことができます。こいつとIF関数を組み合わせると何と何に有意差がでそうか1発でわかってしまうんですね。私も統計解析する時に必ず最初にやってます。

みなさんが研究データをとると、少なくとも数十~、多いと数百という変数を取得することになります。仮に100個の変数があり、100回平均値の差の検定をやると、統計ソフトを使っても結構大変です。もしこれを総当たりでやろうと思うと100×100で10000回検定しないといけません(到底できません)。

でもエクセルなら、1つ計算式を作ってしまえばあとはオートフィルするだけです。100でも200でも一気にやれます。

今回の内容は難しかったので、もう頭パンパンかも知れませんが、あと1歩踏み込んでみてください。きっと世界が変わります。

それでは人ならざる神の領域に踏み込む人は、関連記事にお進みください。休憩も大切ですよ!お疲れさまでした。

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